質感を表現するテクニック

Photoshop/Illustratorそれぞれに質感を表現するためのテクニックがあります。
ここでは簡単にできる質感、テクスチャ感を出せる方法をお見せします。

Photoshopでの質感

パターンオーバーレイとブラシツールを使って水の表現を再現してみましょう。

パターンオーバーレイ

Photoshopにはパターンオーバーレイがあり、これを利用する場合も設定を工夫することで標準フィルタっぽさを感じさせずに表現することもできます。

背景を黒や青系に(ベタ塗りレイヤーでもOK)して、パターンオーバーレイを追加、パターンサムネイル横の三角ボタンから「水」のなかからパターンを選択します。

比率オプションを調整することで大きさが変わります。
また、パターンレイヤーにぼかしフィルターなどかけたい場合はスマートオブジェクト化します。

ブラシツール

ブラシ設定パネルを開いてシェイプ、散布を調整します。

  • ブラシ設定 > シェイプ > サイズのジッター等
  • ブラシ設定 > 散布 > 散布等

その他の値も必要に応じて調整し、塗りを白にして新規レイヤーにペイントします。
塗りを重ねる際も新規レイヤーを作成して各レイヤーに塗り分けると重なりの編集ができるので便利です。

ぼかしフィルターをかけたり、各レイヤーの透明度、モードなどを調整してイメージに近い状態を作ってください。

ここではブラシの形が見えないくらいにぼかしフィルターをかけていますが、調整具合で雪のような表現も可能です。

Illustratorでの質感

Illustratorのパスを使って描画したシェイプは均一な塗りの表現です。これにざらざらとした質感を加えることでより深みのある絵となります。
今回は粒状の状態も均一でなく、グラデーションがかかるようなニュアンスを目指します。
素材はAdobe チュートリアルからもダウンロード可能です。(ここではダウンロード素材から空の粒状効果を削除したもので作業しています。)

空に粒状テクスチャの効果をかけて夜空の雰囲気を出しています。

粒状テクスチャ

背景の青いオブジェクトを選択した状態で、効果 > テクスチャ > 粒状を選びます。

各数値を調整して好みの状態にしてください。

次に、月の上の方だけざらざらの質感で、下に向かってだんたんとフラットなオレンジにグラデーションしていく様子を再現します。
手順は以下の通りです。

  1. アピアランスパネルで塗りを複製
  2. 複製した塗りをグラデーションに設定する
  3. 粒状効果で質感にニュアンスを出す

塗りの複製

アピアランスパネルで塗りを複製して、グラデーションに設定します。
黒→白のグラデーションスウォッチを選択して、グラデーションパネルで色、透明度、そして角度を調整します。

グラデーションの設定

グラデーションパネルを開いて、白い部分の透明度を0%に設定します。
グラデーションの角度も調整しておきましょう。

効果 > テクスチャ > 粒状で設定を調整します。
必要に応じて透明度やモードの変更を行って完成です。