ポスターデザインラフ Adobe Illustratorで行うレイアウト

紙面を構成する要素を整理する

まずは紙面を構成する要素を集めておきます。データとして集められるものは作業フォルダにまとめておきましょう。
ビジュアル要素については後ほど作業しますのでこの段階で完成していなくても構いません。

  • ビジュアル要素(メインビジュアル、サブビジュアル、背景要素など)
  • キャッチコピー、商品説明などのテキスト要素
  • 商品名
  • 企業名やブランドロゴ
  • その他ウェブサイトURLや問い合わせ先などの案内要素

デザインカンプ制作

印刷物のデザイン制作においては画像はPhotoshopで作成し、レイアウトはIllustratorで作成する、ということが一般的です。
今回はA3サイズのポスターを作成するという前提で話しをすすめて行きます。

レイアウト(版下)

Illustratorで新規ファイル > 印刷タブに切り替えてA3縦が選べるようであればテンプレートを利用するとよいでしょう。
A3サイズがないようなら、下記の設定で新規ファイルを作成してください。

  • サイズ 幅297mm×高さ420mm
  • カラーモード CMYK
  • 裁ち落とし 3mm
  • アートボード 1枚(バリエーションを作る場合などは必要な数)

名称未設定となっているファイル名をposter_(任意の名称)などと変えておくとよいでしょう。
ファイルを開いたらまずはじめにデータを保存しておきます。
その際、ファイル形式はデフォルトのillustrator形式(拡張子=.ai)にしておきます。

キャッチコピー、商品名、会社名などを文字ツールで作成していきます。

画像も用意してあればファイル > 配置 からリンク読み込みしておきましょう。

レイアウトの基本・書体の設定について

ターゲットユーザー、デザインコンセプトを意識した配色・構成

視認性(コントラスト・ジャンプ率・導線)の確認

保存と確認提出用の書き出し

デザインカンプが完成したら保存します。
制作データはai形式のまま上書き保存で構いません。

確認提出用には、画像化したjpg形式やpdf形式が考えられますが、ここではpdf形式を使用します。
提出する相手のPCやアプリケーション環境、フォントの有無などに左右されずに作ったレイアウトを確認してもらうことができます。
(ai形式のままだと配置したリンク画像の不足やフォントの有無、illustratorのバージョンなどによってレイアウト崩れやファイルを開けないということが起こります)

ファイル > 複製を保存を選び、ファイル形式からadobe PDFを選択します。

ファイル名の後ろにつく「のコピー」の部分を日付や番号にしておくと後から見返す時に便利です。(sample_eventfes_0708.pdfなど)

オプションは用途によってかわってきますが、特に指定がなければ初期設定のままで構いません。

ここで保存したpdfをクライアントなどに見てもらうことで、閲覧環境によるレイアウトずれなどを防ぐことができます。

画像で書き出す場合はファイル > 書き出し > 書き出し形式 でjpgを選びます。

画像の場合もillustratorがなくても開くことができる汎用性の高いものですが、拡大した時に文字が荒れて読めないことがあるなど、デメリットがある場合もあります。

必要に応じて、pdf形式/jpg形式からよりよい方法を選びましょう。