ポスターデザインをコピーとともに考える

ポスターの目的

まずは、ポスターなど広告物のデザインをするということの前に、人が惹きつけられることとはどのようなことかを考えてみましょう。

知らなかった情報(新商品やセールなど)を手に入れて、行きたくなる、買いたくなり、最終的には買ってもらう、来てもらうということがポスターの目的です。

ただ、広告の種類によっては購買の行動そのものが目的ではなく、企業や商品の認知度を高めることやブランディングなどが目的となっていることもあります。
まずはその目的が何か、ということを考えることが大切です。

ブランディング

ブランディングという言葉について簡単に触れておきましょう。

ブランドという言葉を聞くと何を思い出しますか?
ファッションブランドという言葉も耳にしますし、バッグや時計などのメーカーを思い出すかもしれませんが、高級なものだけではなく、もっと身近なところでも例えば牛乳や回転寿司、それから人にもブランドという言葉を使うことはあります。

おいしい牛乳 新鮮な生乳のおいしさ、そのまま

銚子丸 さあ、おいしい舞台へ

Aesop

Louis VuittonやHermesなどのラグジュアリーブランドは「高級」ということにばかり目が行くかもしれませんが、その企業姿勢やイメージも含めてブランドとして認識されるものです。

ブランドとは他の商品・サービスと区別することができる価値、魅力、意義などを明確に打ち出すことにあります。

ブランド=企業や商品が持つ金銭的でない価値

つまり、ブランディングとは、企業や商品・サービスの価値、認識を正しく伝えることができるように計画することと言えます。

ここでいう価値には「機能的価値」と「情緒的価値」があり、そのどちらをより強く伝えたいかを考えておくとよいでしょう。

知る 認知

いずれにしても、まずは知ってもらうことです。
一番簡単なのは商品のパッケージや商品イメージを見せることです。
しかし、商品のパッケージ写真を覚えてもらうことだけがポスターの使命ではないので、違った方法も考えることができます。
商品写真を使うというストレートな方法だけでなく、工夫は必要になりますが、見る人に商品を想像させるという手段も検討してみましょう。

キャッチコピーが描くシーンやストーリーがその想像の助けになってくれるはずです。

欲しくなる 興味関心・欲求

ブランディングや魅力を伝える、ということがポスターの役割だとすれば、そのポスターを見て欲しくなったり、ファンになったり、考えるきっかけになることが求められます。

ここでもキャッチコピーとともにポスターのデザインを考えることが大切になります。
コピーが伝えようとしているストーリー、世界観を表現するためにできる工夫を考えてみてください。